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営業組織の体制構築の手順|組織力強化のポイント6選

営業組織の体制構築の手順|組織力強化のポイント6選

営業組織を強化したいと考えていても、何から手をつけるべきか分からない企業は少なくありません。属人的な営業スタイルでは成果の再現性が低く、成長を持続させるのは難しくなります。

そこで本記事では、成果を上げ続ける営業組織の「あるべき姿」とは何かを明らかにし、体制の整備や改革を進める際の具体的なステップやポイントについて解説します。

営業活動を仕組みとして捉える視点を持つことで、個人頼りの運営から脱却し、組織全体で安定した成果を生み出す仕組みづくりが可能になるでしょう。

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営業組織とは

営業組織 体制

企業の売上や成長を左右する営業部門は、単なる個人の集まりではなく、明確な役割と連携が求められる組織体制として機能しています。ここでは、営業組織が持つべき原則と、現場で直面しがちな課題について解説します。

営業における5つの原則

営業活動を円滑に進めて成果を上げるには、組織としての基本的な原則を理解し、それを実行へと落とし込む姿勢が欠かせません。

営業における5つの原則は、以下を指します。

  • 顧客第一主義
  • 信頼関係の構築
  • 持続可能な目標達成
  • イノベーションの追求
  • データに基づく意思決定

まずは常に顧客の視点に立ち、期待に応える姿勢が求められます。そこから信頼関係を築き、長期的なつながりを育むことが大切です。

また、現実的かつ継続可能な目標を設定し、着実に達成していく姿勢も欠かせません。さらに、既存の手法にとらわれず、新たな発想や手段を取り入れる柔軟性も必要です。

そして、感覚に頼らず、蓄積されたデータを根拠に判断することが、安定した営業活動につながります。

営業組織における主な課題

営業部門が持つ役割は多岐にわたるため、成果を上げるうえで直面する障壁も少なくありません。

よく見られるのは、属人的な営業スタイルによって情報が個人に閉じてしまい、組織全体で活用されない状況です。これではノウハウの蓄積や共有が進まず、メンバーごとの成果にばらつきが出てしまいます。

さらに、営業プロセスや評価制度が曖昧な場合には、メンバーのモチベーションも維持しづらくなり、最終的には営業全体の質や効率に悪影響を及ぼす恐れがあります。

営業組織体制の改革が必要な理由

営業組織 体制 改革

営業部門が継続的に成果を上げるためには、時代の変化に応じた体制の見直しが欠かせません。ここでは、営業改革を迫られる背景として代表的な3つの要因を紹介します。

市場競争の激化

近年のビジネス環境では、同業他社との競争が日々激しくなっています。顧客は情報収集手段を自由に使いこなし、価格・品質だけでは購買に至らなくなっているのが現状です。

競合との差別化を図るには、従来の営業手法だけでなく、戦略的に構築された組織体制が求められます。競争がますます激化するなか、体制の強化はもはや先送りできない課題となっています。

人手不足・働き方改革

労働人口の減少や働き方に対する価値観の変化により、従来の営業スタイルを維持するのは難しくなりつつあります。とくに若年層を中心に、長時間労働を前提とした営業活動に対する抵抗感が強まっています。

このような背景は、採用や定着にも大きな影響を与えているので、時間を有効に活用した効率的な営業活動へとシフトする必要性が高まっているのです。

誰もが成果を出しやすい仕組みづくりを進めることで、営業活動の質を保ちつつ人材の流出を防げる体制が築けます。

営業力の維持

企業として安定した売上を維持するには、個々の実績に依存しすぎない営業力の再構築が必要です。

これまでトッププレイヤーの存在によって支えられていた成果も、属人化が進めば継続性に乏しくなってしまいます。仮に優秀な人材が離脱した場合、ノウハウの喪失や売上減少といったリスクが一気に顕在化する恐れがあります。

リスクを抑えるためには、情報や知見をチーム内で共有し、誰でも一定以上の成果を上げられる環境を整備することが不可欠です。

営業組織のあるべき姿

営業組織 あるべき姿

成果を出し続ける営業組織を実現するには、目標の共有から業務の仕組み、人材育成、職場環境まで多面的な整備が必要です。

ここでは、理想的な組織が備えている5つの特徴を見ていきましょう。

営業担当全員が組織としての目標を認識している

強い営業組織では、個々のメンバーが担当業務に閉じることなく、組織全体の目的と役割を理解しています。自身の活動がどのように全体の成果へとつながっていくのかを把握していれば、日々の営業行動にも一貫性が生まれます。

たとえば、短期的な受注に偏りがちな営業活動であっても、中長期的な関係構築やブランド価値の向上といった観点から行動を選択するようになるでしょう。

方向性を共有する取り組みを重ねていけば、組織としての一体感も高まり、成果を継続的に生み出せる基盤が整っていきます。

人員配置や業務プロセスが適切である

成果を安定して上げるためには、業務の流れと人材の配置が合理的であることも重要です。役割が不明確なままでは、業務の重複や漏れが発生しやすく、営業効率にも悪影響を与えてしまいます。

理想的な体制では、個々のスキルや経験を考慮したうえで最適な配置がなされ、役割ごとの責任範囲も明確になっています。

環境変化や商材の特性に応じて柔軟に調整を加えれば、業務の属人化を防ぎ、全体の生産性向上にもつながっていくはずです。

育成環境が整っている

持続的な営業成果を支えるには、人材育成の仕組みを組織的に構築する必要があります。

理想的な営業組織では、OJTに頼りすぎず、体系化された研修やロールプレイングなどを通じて着実にスキルを高められる環境が整えられています。

新人だけでなく、ベテラン社員にも継続的な学びの機会があることで、変化の速い営業環境にも柔軟に対応できるようになるのです。

育成が仕組みとして機能すれば、組織全体の底上げが進み、将来のリーダー育成にもつながるでしょう。

互いに協力しあう風土がある

営業という仕事は目標達成のプレッシャーが大きく、つい個人主義に偏りやすくなる場面もあります。

しかし、理想的な営業組織では、メンバー同士が互いの成果を競い合うだけでなく、成功事例の共有やフォロー体制の強化を自然と行っています。

困っている人を放置せず、課題を共有して一緒に解決を目指す姿勢が浸透していれば、業務のスムーズさだけでなく、心理的な安心感にもつながるでしょう。

協力し合える環境があることで、個人の限界をチームの力で補完し、成果の再現性を高めることが可能です。

コミュニケーションが円滑である

組織として成果を出すためには、メンバー間や上司との意思疎通がスムーズに行える状態が欠かせません。

理想的な組織では、定期的なミーティングや報告・相談の機会を活用して、必要な情報がタイムリーに共有される体制が整えられているのです。

風通しのよい環境であれば、課題の早期発見にもつながり、戦略の修正や判断のスピードも高まります。円滑な対話は営業活動全体の質を支える重要な要素です。

営業組織の体制を構築する5つの流れ

営業組織体制 構築

強固な営業体制を築くには、段階的に整備を進めることが効果的です。ここでは、理想の組織づくりに必要な5つのステップについて詳しく見ていきます。

1.課題の洗い出し

営業組織の強化に取り組む際、最初に行うべきは現状の問題点を明らかにすることです。

属人的な営業スタイルが定着していないか、業務が一部に集中していないかなど、普段は見過ごしやすい内部的な要素にも、目を向けていきましょう。

分析が曖昧なまま改革を進めてしまうと、かえって現場の混乱を招く可能性があるため、地に足のついた現状認識が欠かせません。確かなスタート地点を定めることが、全体最適を目指す第一歩になります。

2.目標・計画の設定

課題の本質を明確にしたら、次は目指すべきゴールを具体化し、その達成に向けた計画を立てる段階に進みます。

ここで重要なのは、単なる数値目標を掲げるだけではなく、目的や背景までチーム内でしっかり共有することです。

営業組織として機能するためには、KPIやアクションプランを細かく設定し、各自がどの役割を担って進めていくのか明確にする必要があります。確かな方向性があることで、組織としての一体感も強まるでしょう。

3.的確な人員配置

計画を実行に移す段階では、リソースの配分が極めて重要です。営業スキルだけでなく、個々の適性や性格、これまでの経験なども踏まえた上で、業務とのマッチングを図ることが求められます。

組織の柔軟性を高めるためには、配置の見直しを定期的に行い、変化に応じて迅速に再構成できる体制を整えておきたいところです。

適材適所の判断がなされていれば、メンバーのモチベーションも向上し、全体の生産性にもよい影響が生まれます。

4.評価制度の策定

営業成果を最大化するには、組織にふさわしい評価の仕組みが不可欠です。達成率だけでなく、プロセスやチーム貢献といった定性的な要素も正当に評価できる制度があることで、営業担当者の行動はより前向きなものになっていきます。

公平で透明性のある評価制度を構築することで、メンバーは納得感をもって日々の業務に取り組めるようになるでしょう。

また、評価は処遇だけでなく、次の育成方針や配置の参考材料としても機能します。戦略と現場をつなぐ管理指標として、継続的な見直しも欠かせません。

5.管理ツールの導入

体制を効率よく運用するためには、ツールの力を活用することが有効です。とくにSFAやCRMなどの営業支援ツールは、情報の一元化や業務の見える化を実現し、マネジメントの質を高める上で大きな効果を発揮します。

手作業に頼った管理では、情報が属人化しやすく、進捗の把握や改善の判断も後手に回りがちです。現場の業務に馴染む形で活用できれば、業務効率の向上だけでなく、情報共有やナレッジの蓄積にもつながります。

仕組みとしての管理体制が整えば、営業活動の精度やスピードにも良い影響を及ぼし、結果的に顧客満足度の向上へと結びついていくでしょう。

営業組織の体制を強化するポイント5選

営業組織 体制 強化 ポイント

営業体制をより安定的かつ持続的なものにするには、現状の仕組みを見直し、適切な改善策を講じることが必要です。ここでは、組織の底力を高める5つの実践ポイントを紹介します。

1.ツールの見直し

業務の効率化と精度向上を図るうえで、使用するツールの選定は非常に重要ですとくに営業管理や顧客情報の記録に関しては、スプレッドシートやメールのやりとりだけでは限界があります。

ただし、ツールは実際に現場で使いこなされて初めて価値を発揮するものです。導入時にしっかりとした運用ルールを設け、習熟度に応じたサポート体制を整える必要があります。

業務フローにフィットしたツールが活用されれば、営業活動の再現性と継続性が高まり、組織全体のパフォーマンスも向上していきます。

顧客管理については、こちらの記事をご覧ください。
顧客管理の方法とは?基本からツールの選び方まで徹底解説

2.人員配置の調整

営業組織が持続的に成果を上げるには、人的リソースの再配置や補強も重要な視点となります。

過剰な業務が一部のメンバーに偏っている状況では、疲弊や離職といったリスクが高まりやすくなります。

適正な人員バランスを確保するためには、業務量やスキルセットの棚卸しを行い、それぞれに合った業務を再配分することが求められるのです。

さらに、新たな人材の採用や育成も視野に入れておくことで、将来的な変化にも柔軟に対応できる体制が整います。

また、営業支援会社の導入を検討することもひとつです。営業支援についてはこちらの記事をご覧ください。
営業支援とは?目的・導入方法をわかりやすく紹介

3.営業活動の可視化・管理

営業組織の成果を安定させるには、日々の活動を見える化し、継続的に改善する仕組みが必要といえます。個々の営業担当の動きが把握できなければ、マネジメントも場当たり的になりがちです。

可視化の第一歩として、

  • 商談件数
  • 進捗状況
  • 成約率

といった定量データをリアルタイムで把握できる仕組みを整えるとよいでしょう。

また、データを蓄積するだけでなく、振り返りや改善に活用する視点も不可欠です。数字に基づく判断が浸透すれば、営業力の再現性とスピードも高まり、戦略的な判断が可能になります。

4.ナレッジ共有のシステム化

成果につながるノウハウや事例を個人の中に留めてしまうと、せっかくの学びが組織全体に広がらなくなります。これを防ぐには、ナレッジを蓄積し、いつでも誰でも参照できる環境を整えることが有効です。

たとえば、成功事例や提案資料、失注時の対応などを一元管理できる社内ポータルを設ければ、新人からベテランまで幅広く活用できます。

知見を資産として扱うことで、組織としての成長スピードを加速させることが可能になります。

5.評価制度を整える

メンバーの行動を正しい方向に導くためには、納得感のある評価制度が欠かせません。成果だけに偏った評価では、短期的な数字を追うことに意識が集中し、組織としての健全な成長を阻害する恐れがあります。

理想的なのは、数値成果に加えてプロセスやチーム貢献、ナレッジの共有といった要素も含めた多角的な評価です。そうすることで、営業担当者は自分の行動全体を見直す機会が増え、自己成長にもつながりやすくなります。

また、評価基準を明文化し、透明性を担保することも重要です。評価制度は組織の文化そのものであり、強化する価値の高い要素なのです。

まとめ

営業組織を持続的に強くしていくには、属人性を減らし、仕組みで動かす体制へと進化させる必要があります。

目標の共有、人員配置、育成環境、コミュニケーション体制など、理想の姿を構成する要素は多岐にわたるのです。

また、ツールの見直しやナレッジ共有、評価制度の改善といった具体的な対策を講じていくことが、組織力の底上げにつながります。今後の見直しや改善のヒントとして、今回の内容を役立ててください。

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