「質問力」という言葉を聞いたことはありますか?
コミュニケーション能力を向上させたい、もっと相手との関係性を深めたい、そう思っているあなたにとって、質問力は非常に重要なスキルです。質問力とは、相手から必要な情報を効果的に引き出し、より良い関係性を築くための基盤となります。
この記事では、質問力の定義から、その重要性、具体的な鍛え方まで、あなたの疑問を全て解決します。この記事を読めば、あなたは質問力を身につけ、仕事やプライベートで大きな成果を上げることができるでしょう。
営業でお悩みのことありませんか?
目次
「質問力」とは

質問力とは、相手から必要な情報や考えを引き出すために、意図を持って問いを立てる能力のことです。単に分からない点を聞く行為ではなく、目的や状況に応じて質問の内容や切り口を工夫する点が特徴です。質問力が高い人は、相手の話を深く理解し、問題の本質や背景にある課題を明確にできます。
また、適切な質問は対話を活性化させ、相手に考えるきっかけを与えるため、建設的な議論や合意形成を促します。ビジネスにおいては、顧客ニーズの把握やチーム内の認識共有を円滑にし、成果を高める重要なコミュニケーションスキルと言えるでしょう。
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なぜ「質問力」が重要なのか?
質問力は、情報収集にとどまらず、仕事の成果や人間関係を左右する重要なスキルです。的確な質問ができると、課題の本質を捉えやすくなり、問題解決の精度が高まります。また、相手への関心や理解を示すことで信頼関係が築かれ、チームや顧客とのコミュニケーションも円滑になります。
さらに、具体的な質問は必要な情報を効率的に引き出し、意思決定の質を向上させます。一方、質問力が不足すると誤解や手戻りが生じやすく、成長やビジネスチャンスを逃す原因にもなります。質問力を磨くことは、仕事と人間関係の両面で大きな価値をもたらします。
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質問力の種類
質問には様々な種類がありますが、ここではビジネスや日常のコミュニケーションで基本となる「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の2つに焦点を当てて解説します。これらの違いを理解し、適切に使い分けることで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。
オープンクエスチョン
オープンクエスチョンとは、相手に自由に回答してもらうことで、より多くの情報や意見、感情を引き出す質問形式です。「はい」「いいえ」では答えられない質問であり、相手の思考を促し、深い情報を得るのに適しています。
例えば、「このプロジェクトについてどう思いますか?」や「具体的にどのような点に課題を感じていますか?」といった質問がこれに該当します。相手の考えや背景を深く理解したい時や、新たなアイデアを引き出したい場面で非常に有効です。
クローズドクエスチョン
クローズドクエスチョンは、「はい」「いいえ」で答えられる質問や、選択肢の中から選んで答える形式の質問です。特定の情報を確認したい時や、相手の意見を絞り込みたい時、あるいは会話の方向性を明確にしたい時に使われます。
例えば、「この資料は完成しましたか?」「A案とB案、どちらが良いですか?」といった質問がこれにあたります。短時間で事実確認を行いたい時や、相手に決断を促したい場合に効果的ですが、多用しすぎると会話が一方的になりがちなので注意が必要です。
具体的な質問の例
オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンは、状況に応じて使い分けることが重要です。以下に具体的な質問例を挙げます。
- 現状把握や情報収集の初期段階
- 「この問題について、あなたはどのように考えていますか?」 (オープン)
- 「具体的に、何が一番の課題だと感じていますか?」 (オープン)
- 「これまでの経緯を教えていただけますか?」 (オープン)
- 意見の確認や意思決定の場面
- 「この提案に賛成ですか、反対ですか?」 (クローズド)
- 「AとB、どちらの選択肢が良いと思いますか?」 (クローズド)
- 「〇〇の件は、本日中に対応可能でしょうか?」 (クローズド)
- 相手の感情や意図を深掘りしたい時
- 「そのように感じたのは、なぜですか?」 (オープン)
- 「もし他に何か懸念点があれば、教えていただけますか?」 (オープン)
これらの例のように、まずはオープンクエスチョンで情報を引き出し、必要に応じてクローズドクエスチョンで確認や絞り込みを行うのが効果的な質問の進め方です。
効果的な質問の仕方

効果的な質問とは、単に情報を得るだけでなく、相手との関係性を深め、問題解決へと導く力を持つものです。ここでは、具体的な質問テクニックやフレームワークを用いて、より質の高い質問をするための方法を解説します。相手の意図を正確に理解し、建設的なコミュニケーションを築くための技術を身につけましょう。
5W1Hを活用する
ビジネスシーンや日常生活において、必要な情報を漏れなく引き出すためには、5W1Hのフレームワークが非常に有効です。これは「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(誰が)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の要素から成り立っており、網羅的に情報を整理するのに役立ちます。
以下に、各要素ごとの質問例と活用法を示します。
- When(いつ)
- 質問例:「いつまでにこのタスクを完了できますか?」「会議はいつ開催されますか?」
- 活用法:スケジュールや期限、タイミングを確認し、計画を立てる際に役立ちます。
- Where(どこで)
- 質問例:「どの場所で打ち合わせをしますか?」「問題はどこで発生していますか?」
- 活用法:場所や範囲を特定し、状況を具体的に把握するために使います。
- Who(誰が)
- 質問例:「誰がこのプロジェクトの担当者ですか?」「誰に相談すれば良いですか?」
- 活用法:関係者や責任者を明確にし、適切な相手と連携するために重要です。
- What(何を)
- 質問例:「具体的に何が問題なのですか?」「どのような成果を期待していますか?」
- 活用法:事実や内容、目標を明確にし、本質的な情報を引き出すために使います。
- Why(なぜ)
- 質問例:「なぜそのように判断したのですか?」「この変更が必要なのはなぜですか?」
- 活用法:理由や原因、背景を深掘りし、相手の意図や動機を理解するために不可欠です。
- How(どのように)
- 質問例:「どのようにすれば改善できますか?」「この課題にはどのように対処しますか?」
- 活用法:具体的な方法や手段、プロセスを確認し、解決策を導き出すために役立ちます。
これらの要素を意識して質問することで、相手から多角的な情報を引き出し、状況全体を正確に把握できるようになります。
相手の回答を深掘りする
効果的な質問は、単に相手から情報を引き出すだけでなく、その言葉の裏にある意図や背景、感情を探ることで、より深い理解へとつながります。相手の回答に対してさらに質問を重ねる「深掘り」のテクニックは、相手の本音や潜在的なニーズを引き出す上で非常に重要です。
例えば、相手が「少し難しいです」と答えた場合、「何が難しいと感じますか?」や「具体的にどの点が課題だと考えていますか?」と続けて質問することで、漠然とした不安の具体的な原因を探ることができます。
また、「なぜそう思いますか?」という質問は、相手の思考プロセスや価値観を理解するのに役立ちます。相手の言葉に耳を傾け、共感を示す「傾聴」の姿勢も、深掘りの質問を効果的に行うための土台となります。相手が安心して話せる雰囲気を作ることで、より本質的な情報が得られるでしょう。
質問の前に目的を明確にする
質問をする前に、「何を知りたいのか」「何のために質問するのか」という目的を明確にすることは、効果的な質問をする上で非常に重要です。目的が曖昧なまま質問すると、的外れな回答しか得られなかったり、相手に混乱を与えたりする可能性があります。
例えば、会議で「このプロジェクト、どうなっていますか?」と漠然と質問するのではなく、「このプロジェクトの進捗状況で、特にAの部分について現在の課題と今後の見通しを知りたいのですが」と具体的に目的を伝えることで、相手も的確な情報を提供しやすくなります。
質問の目的を明確にすることで、効率的に必要な情報を得られるだけでなく、相手も質問の意図を理解しやすくなり、建設的なコミュニケーションへとつながります。質問は、目的を達成するための手段であることを常に意識しましょう。
質問力を高めるトレーニング方法
質問力は、座学で知識を学ぶだけでなく、実践を通じて磨き上げていくスキルです。ここでは、今日からでも始められる具体的なトレーニング方法を3つご紹介します。これらの方法を継続することで、あなたの質問力は確実に向上するでしょう。
ロールプレイングで実践練習
質問力を高める最も効果的な方法の一つが、ロールプレイングによる実践練習です。実際のビジネスシーンや日常会話を想定し、相手役と質問者役に分かれて対話を行います。例えば、顧客へのヒアリング、部下との面談、友人との相談など、具体的なシチュエーションを設定しましょう。
練習の際は、ただ質問を投げかけるだけでなく、「相手からどのような情報を引き出したいか」「どのような関係性を築きたいか」といった目的を明確にすることが重要です。また、練習後は、どのような質問が効果的だったか、改善点はないかなどを、相手役と話し合い、フィードバックをもらいましょう。
フィードバックを積極的に求める
自分の質問の仕方を客観的に評価することは難しいものです。そこで、上司や同僚、友人など、信頼できる相手に積極的にフィードバックを求めましょう。「私の質問は分かりやすいか」「もっと深掘りすべき点はあったか」「相手に不快感を与えていないか」といった具体的な視点で意見をもらうと効果的です。
フィードバックをもらう際は、感情的にならず、素直に受け止める姿勢が大切です。指摘された点はメモを取り、次の機会に改善を試みましょう。定期的にフィードバックを求めることで、自分の成長を実感しやすくなります。
様々な質問の型を学ぶ
質問には様々な「型」や「フレームワーク」が存在します。これらを学ぶことで、質問の引き出しを増やし、状況に応じて適切な質問を選べるようになります。例えば、相手の思考を深掘りする「ソクラテス式質問法」や、目標達成に向けた対話を促す「GROWモデル」といったものが挙げられます。
これらの型を学ぶ際は、それぞれの質問法がどのような目的で使われ、どのような効果があるのかを理解することが重要です。そして、実際にロールプレイングや日常会話の中で試してみることで、自分のものとして習得していくことができます。
ビジネスシーン別の質問力活用例

質問力は、ビジネスの様々な場面でその真価を発揮します。会議での議論活性化から、交渉での合意形成、プレゼンテーションでの理解促進まで、効果的な質問は成果を大きく左右します。ここでは、それぞれのシーンでの具体的な活用例と質問のコツを見ていきましょう。
会議での質問
会議は、情報共有や意思決定の場ですが、漫然と進むと非効率になりがちです。質問力を活用することで、会議を活性化させ、議論を深め、より良い意思決定を促すことができます。例えば、「この計画で最も懸念される点は何ですか?」と問うことで、潜在的なリスクを引き出せます。また、「他にこの件に関して意見がある方はいますか?」と投げかけることで、発言の機会を均等にし、多様な視点を取り入れることが可能です。質問のタイミングとしては、議論が停滞している時や、特定の意見に偏りそうな時に介入すると効果的です。
交渉での質問
交渉において、質問は相手の真のニーズや譲歩点を探るための強力なツールとなります。一方的に自分の主張をするのではなく、質問を通じて相手の背景や優先順位を理解することで、双方にとってメリットのある「Win-Win」の関係を築きやすくなります。
「この条件を受け入れる上で、最も重視されるポイントは何でしょうか?」と尋ねることで、相手の核心的な要求を把握できます。さらに、「もしこの部分を変更するとしたら、どのような影響がありますか?」と仮定の質問をすることで、相手の柔軟性や代替案を探ることも可能です。
プレゼンテーションでの質問
プレゼンテーションでは、聴衆の理解度を確認し、関心を引きつけ、質疑応答で的確に答えることが成功の鍵です。プレゼン中に「ここまでで何かご不明な点はございますか?」と適宜質問を挟むことで、聴衆の理解度を測り、必要に応じて補足説明ができます。
また、質疑応答の時間を設ける際には、事前に想定される質問に対する回答を準備しておくことが重要です。質問に対しては、「ご質問ありがとうございます。〇〇についてですね。」と一度復唱することで、質問の意図を確認し、落ち着いて的確な回答をすることができます。
質問力を高めるための心構え
質問力を高めるためには、単にテクニックを学ぶだけでなく、内面的な心構えも非常に重要です。ここでは、質問力を継続的に向上させるために不可欠なマインドセットについて解説します。
まず、最も大切なのは「傾聴の姿勢」です。相手の話をただ聞くのではなく、相手の言葉の裏にある感情や意図、背景まで理解しようと努めることで、より的確な質問が生まれます。相手が何を伝えたいのかに真摯に耳を傾けることで、信頼関係が深まり、相手も心を開いて話してくれるようになります。
次に、「好奇心」を持つことです。目の前の事柄や相手に対して「なぜだろう?」「もっと知りたい」という純粋な好奇心を持つことで、自然と質問が湧いてきます。この好奇心が、表面的な情報だけでなく、本質的な課題やニーズを引き出す原動力となります。
また、「失敗を恐れないこと」も重要です。不適切な質問をしてしまうのではないか、相手を不快にさせてしまうのではないか、といった不安から質問をためらうことは少なくありません。しかし、質問は試行錯誤の連続です。完璧な質問をしようとするのではなく、まずは質問してみる勇気を持つことが、質問力向上の第一歩となります。
最後に、「相手への敬意」を忘れないことです。質問は、相手から情報を引き出す行為であると同時に、相手を尊重する姿勢を示す行為でもあります。相手の意見や感情を尊重し、決して尋問のような形にならないよう配慮することで、良好なコミュニケーションを築くことができます。これらの心構えを持つことで、あなたの質問力は格段に向上し、人間関係やビジネスにおいて大きな成果をもたらすでしょう。
まとめ
本記事では、質問力の基本的な定義から、その重要性、具体的な種類、そしてビジネスや日常生活で役立つ効果的な質問の仕方、さらに実践的なトレーニング方法までを解説しました。質問力は、単に情報を得るためのスキルではなく、相手との信頼関係を築き、深い理解を促し、最終的には問題解決や目標達成に不可欠な能力です。
今日から意識して質問の質を高めることで、あなたのコミュニケーションは劇的に変化するでしょう。会議での発言がより建設的になり、顧客との交渉がスムーズに進み、チームメンバーとの協力関係も深まります。また、プライベートにおいても、友人や家族との絆をより一層強固なものにできるはずです。
質問力を高めることは、自己成長への投資でもあります。ぜひこの記事で学んだ知識を実践に移し、仕事でもプライベートでも、より豊かな人間関係と大きな成果を手に入れてください。
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