「個々の営業担当者は優秀なのに、なぜかチーム全体の売上が伸び悩む…」
このような課題をお持ちの営業責任者の方、あるいは経営者の方はいらっしゃいませんか?
現代のビジネス環境は目まぐるしく変化し、顧客ニーズも多様化しています。もはや、個人の力だけに頼った「属人的な営業」では、持続的な成果を上げ続けることは困難です。
そこで重要になるのが「組織営業」です。組織営業とは、個々の能力に依存するのではなく、チーム全体で連携し、標準化されたプロセスや共通の戦略に基づいて営業活動を行うことです。これにより、組織全体の営業力を底上げし、安定した業績向上を目指すことができます。
しかし、「組織営業」と聞いても、具体的に何をすれば良いのか、どうすれば成功するのかイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、組織営業の基本から、具体的な構築・推進方法、そして成功事例までを網羅的に解説します。この記事を読めば、あなたの営業組織は、変化に強く、成果を最大化できる強い組織へと生まれ変わるはずです。
営業でお悩みのことありませんか?
目次
組織営業とは?なぜ今、組織営業が重要視されるのか

現代のビジネス環境において、個人の能力だけに頼る「属人的な営業」では、持続的な成果を上げることが難しくなっています。このような状況下で注目されているのが「組織営業」です。
関連記事:営業組織の体制構築の手順|組織力強化のポイント6選
関連記事:営業戦略とは?具体的な立て方とポイント、7つのフレームワークを紹介
組織営業の定義
組織営業とは、特定の個人のスキルや経験に依存するのではなく、チーム全体で連携し、標準化されたプロセスや共通の戦略に基づいて営業活動を行うアプローチを指します。具体的には、顧客情報の共有、営業プロセスの可視化、役割分担の明確化、そしてチームとしての目標達成に向けた協力体制の構築などが含まれます。
従来の属人的な営業が個々の「点」の活動だとすれば、組織営業はそれらの点を線で結び、さらに面として広げていくようなイメージです。これにより、個人のパフォーマンスに左右されることなく、組織全体の営業力を底上げし、安定した業績向上を目指します。
関連記事:営業組織を強化するには|成果を出し続ける仕組みと実践ステップ
なぜ今、組織営業が重要なのか
現代において組織営業がこれほどまでに重要視される背景には、以下のような複数の要因があります。
まず、市場の変化の速さが挙げられます。テクノロジーの進化やグローバル化により、市場トレンドや顧客のニーズは絶えず変化しており、個人の知識や経験だけで対応し続けるのは困難です。組織として情報を共有し、迅速に対応できる体制が不可欠です。
次に、顧客ニーズの多様化と複雑化が進んでいます。単一の商品・サービスを画一的に提案するだけでは通用せず、顧客の課題を深く理解し、最適なソリューションを提供する必要があります。そのためには、営業担当者だけでなく、マーケティング、開発、カスタマーサポートなど、部署横断的な連携が求められます。
さらに、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進も大きな要因です。SFA(営業支援システム)やCRM(顧客関係管理システム)といったツールの導入により、顧客データや営業活動を可視化し、分析することが可能になりました。これらのツールを最大限に活用するためには、個々がバラバラに活動するのではなく、組織全体でデータを活用し、プロセスを最適化する組織営業の考え方が不可欠なのです。
これらの理由から、組織営業はもはや選択肢ではなく、持続的に成果を出し続けるための必須戦略として位置づけられています。
組織営業のメリット・デメリットを徹底解説
組織営業は、個人の能力に依存する「属人的な営業」から脱却し、チーム全体で成果を最大化するための強力なアプローチです。しかし、その導入にはメリットとデメリットの両面が存在します。ここでは、組織営業がもたらす具体的な利点と、注意すべき潜在的な課題について詳しく解説します。
組織営業のメリット
組織営業を導入することで、企業は以下のような多岐にわたるメリットを享受できます。これらは、持続的な成長と競争力強化に不可欠な要素となります。
- 売上の安定と向上
- 生産性の向上
- ノウハウの共有と属人化の防止
- リスクの分散
- 顧客満足度の向上
組織営業のデメリット・注意点
組織営業には多くのメリットがある一方で、導入や運用にはいくつかの注意点やデメリットも存在します。これらを事前に理解し、適切な対策を講じることが成功の鍵となります。
- 導入コストと時間
- 変化への抵抗
- 画一化のリスク
- 個人のモチベーション低下、および柔軟性の欠如
成果を最大化する組織営業の構築・推進ステップ

組織営業を成功させるためには、計画的かつ体系的なアプローチが不可欠です。ここでは、現状分析から継続的な改善まで、成果を最大化するための具体的な6つのステップを解説します。
ステップ1: 現状分析と課題の明確化
組織営業を始める第一歩は、現在の営業体制を客観的に分析し、強みと弱み、そして具体的な課題を明確にすることです。個人の能力に依存する「属人化」の度合い、営業プロセスのボトルネック、顧客との接点における課題などを洗い出しましょう。
SWOT分析(強み、弱み、機会、脅威)や、既存の営業データ(受注率、リード獲得数、顧客単価など)の分析が有効です。これにより、どこに組織的な介入が必要か、具体的な改善点が浮き彫りになります。
ステップ2: 組織営業における目標設定
次に、組織営業を通じて達成したい具体的な目標を設定します。この目標は、KGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)として数値化し、「SMART原則」(Specific:具体的、Measurable:測定可能、Achievable:達成可能、Relevant:関連性、Time-bound:期限付き)に基づいて設定することが重要です。
例えば、「半年以内に新規顧客からの受注率を10%向上させる」といった具体的な目標です。設定した目標は、チーム全体で共有し、全員が同じ方向を向いて活動できるよう浸透させましょう。
ステップ3: 標準化された営業プロセスの設計
属人的な営業から脱却し、誰でも一定の品質で成果を出せるようにするためには、営業プロセスを標準化することが不可欠です。リード獲得から初回接触、商談、提案、クロージング、そしてアフターフォローまでの一連の営業活動を細分化し、それぞれの段階で取るべき行動、使用すべき資料、確認すべき事項などを明確に定義します。
CRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援システム)を活用することで、プロセスを可視化し、進捗状況を一元管理できるようになります。
ステップ4: チームメンバーへの教育・育成
新しい営業プロセスやツールを導入しても、それを使いこなせなければ意味がありません。チームメンバーが新しい仕組みを効果的に活用できるよう、体系的な教育・育成プログラムを実施しましょう。
具体的には、新しい営業戦略やプロセスの研修、ロールプレイングによる実践的なトレーニング、OJT(On-the-Job Training)を通じた個別指導などが挙げられます。全員が組織営業の目的を理解し、主体的に取り組む意識を醸成することが重要です。
ステップ5: 適切なツールの導入と活用
組織営業を効率的かつ効果的に推進するためには、ITツールの活用が欠かせません。CRM、SFA、MA(マーケティングオートメーション)などのツールは、顧客情報の一元管理、営業活動の可視化、タスク管理、レポーティングなどを支援し、営業担当者の負担を軽減しながら生産性を向上させます。
自社の営業課題や規模、予算に合わせて最適なツールを選定し、導入後は単なる「箱」にせず、積極的に活用してデータドリブンな営業活動を促進しましょう。
ステップ6: 効果測定と継続的な改善
組織営業は一度構築したら終わりではありません。設定した目標に対する進捗状況を定期的に測定し、効果を検証することが重要です。営業データや顧客からのフィードバックを分析し、計画通りに進んでいない点や改善の余地がある点を発見します。
そして、PDCAサイクル(Plan:計画、Do:実行、Check:評価、Act:改善)を継続的に回し、プロセスや戦略を柔軟に調整していくことで、より強く、成果を出し続けられる営業組織へと進化させていくことができます。
組織営業推進におけるリーダーシップの重要性

組織営業の成功は、単に優れた仕組みやプロセスを導入するだけで達成できるものではありません。むしろ、その変革を推進し、チーム全体を巻き込み、目標達成へと導くリーダーシップが不可欠です。どんなに完璧な戦略があっても、それを実行する人の心と行動が伴わなければ、絵に描いた餅で終わってしまいます。
なぜリーダーシップが不可欠なのか
組織営業への移行は、従来の個人主導の営業スタイルを見直す必要があるため、現場には抵抗や戸惑いが生じやすくなります。この変革期においてリーダーが果たす役割は極めて重要です。まず、なぜ組織営業が必要なのか、導入によってどのような成果や未来が実現できるのかを明確なビジョンとして示し、全員の共通理解を醸成します。
あわせて、具体的な業務変化を丁寧に説明し、不安や疑問を解消する姿勢が求められます。さらに、抵抗感を示すメンバーとも対話を重ね、懸念に寄り添いながら前向きな行動を促します。成果や努力を正当に評価し、士気とモチベーションを維持することも、組織営業を定着させるための重要な役割です。
組織営業を成功に導くリーダーの資質と行動
組織営業を成功に導くリーダーには、変革を牽引する姿勢と具体的な行動力が求められます。現状にとらわれず、自ら率先して新しい営業プロセスやツールを試し、その価値を示す変革推進力が不可欠です。また、チームや他部署、経営層との円滑なコミュニケーションを通じて情報共有と合意形成を進め、現場の声に耳を傾ける姿勢も重要になります。
さらに、目標達成への強いコミットメントを持ち、困難な局面でもチームを鼓舞し続けることが求められます。加えて、権限委譲と支援を通じてメンバーの自律性を高めることで、組織営業は一時的な施策ではなく、組織文化として定着し、持続的な成果を生み出す力となります。
まとめ
本記事では、現代ビジネスにおいて不可欠な「組織営業」について、その定義から具体的な実践方法までを解説してきました。個人の能力に依存する属人的な営業からの脱却、そしてチーム全体で成果を最大化するための重要性を理解いただけたことでしょう。
組織営業を成功させるためには、現状分析から目標設定、標準化された営業プロセスの設計、適切なツールの導入、そして何よりもチームメンバーへの継続的な教育・育成が不可欠です。また、成功事例からもわかるように、変化を恐れず、組織全体で取り組む姿勢と、それを牽引するリーダーシップが成功の鍵となります。
株式会社SALES ASSETでは、会社経営を「登山」にたとえ、荒波にも揺るがない“負けない基準”づくりから伴走します。独自の営業戦略設計、実行〜型化、プロジェクトマネジメントの3つの武器で、貴社に最適な営業支援をオーダーメイドでご提供。属人化の解消、新規開拓の立ち上げ、受注率改善まで、成功への地図を共に描きます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
これひとつで
営業参謀のすべてが分かる!
BtoB営業組織立ち上げ支援サービスの内容や導入事例、料金プランなど営業参謀の概要がまとめられた資料をダウンロードいただけます。
ツイートする
シェアする
LINEで送る
URLをコピー